山と人に魅せられた夏期山岳診療所のボランティアの話
第80回大阪丸高同窓会が平成29年10月29日(日)、ホテルアウィーナ大阪(大阪市天王寺区)で開催されました。本部から宮野会長、北見・秀石・吉原各副会長、竹内校長、松田事務局長ならびに香川県大阪事務所の尾崎所長をご来賓にお迎えし、参加者は約160名でした。総合司会は山地進・庄地(福濱)真理子の二人が務めました。
第一部 特別講演会では、香川大学医学部附属病院教授・手術部長の臼杵尚志さん(昭和49年卒)に、「山と人に魅せられて」というテーマで、北アルプス三俣山荘(標高2,550m)における夏期山岳診療所のボランティア活動の体験を語っていただきました。臼杵さんは学生時代から40年以上の長きにわたり、登山者の無料診療というボランティア活動に携わってこられ、この活動はNHKドキュメンタリー「にっぽん紀行」で取り上げられるとともに、TBSテレビのドラマ「サマーレスキュー~天空の診療所~」として放映されました。このドラマは向井理、尾野真千子、時任三郎、能年玲奈さんが出演されましたが、時任さんの役は、臼杵さんがモデルとのことでした。厳しい自然の中で無力な人間の命を守る、その崇高な活動について淡々と語る臼杵さんの姿が大変印象的でした。
第二部 総会では、香川会長、宮野本部同窓会長、竹内校長、松田事務局長からご挨拶があり、母校と本部同窓会の近況が報告され、現在の丸高の様子や丸高生の活躍ぶりが伺えました。続いて浅田幹事長から会計報告、篠原監査役から監査報告があり、滞りなく総会を終えました。
第三部 ミニコンサートでは、ピアノ・サックス・二胡のトリオにより、「熊蜂の飛行」など6曲が演奏され、その素晴らしい音色に会場はなごやかな雰囲気に包まれました。
そして第四部 懇親会に入り、乾杯のご発声を第80回を記念して、元同窓会長の臼井剛さん(昭和25年卒)にお願いしました。歓談の合間に尾崎香川県大阪事務所長(昭和52年卒)から大阪香川県人会のご報告をいただくとともに、大野敬太郎衆院議員からの祝電が披露されました。その後、丸高出身の宝塚歌劇団花組の春矢祐璃さんが登壇するというサプライズがあり、会場は大いに沸きました。また今回は大学新入生が21名も参加し、一人ひとり壇上で紹介されました。そして恒例の世話役引継ぎ式では、青森や東京、愛媛、香川から集まった昭和49年卒27名が登壇し、香川から駆けつけた49年同窓会長の杖池誠さんなどからのご挨拶の後、48年卒の皆さんから受け継いだ世話役のたすき50本を50年卒の次年度世話役代表に手渡し、来年度の本同窓会の盛会を託しました。
こうして楽しい懇親の時間も終わりに近づき、丸亀高校応援歌と校歌を元応援団長の要直樹さん(昭和49年卒)のエールで参加者全員で声高らかに歌い、会場は大いに盛り上がりました。続いて香川会長作の大阪丸高同窓会の歌「季節は巡りて」を香川会長の指揮で歌った後、大阪丸高同窓会の小嶋副会長の中締めの挨拶に移り、本同窓会の更なる発展を祈念し、来年の再会を約しつつ閉会となりました。